今日は中国の寓話を紹介したいと思います。
ある兄弟が1頭のロバを二人で引いていました。
それを見た通りすがりの人は、
「歩いてないで、ロバに乗れいいのに・・・。」
と二人に言いました。
それを聞いた兄がロバに乗り、弟がロバを引きました。
今度は違う通りすがりの人がそれを見て、
「年下にロバを引かすとは思いやりのない兄だ」と言いました。
それを聞いて、今度は弟がロバに乗り、兄がロバを引きました。
それを見た通りすがりの人は、
「年上にロバを引かすとは、何ごとだ。礼儀知らずめ」
と言いました。
それを聞いた兄弟は、今度は2人でロバに乗りました。
それを見た通りすがりの人は、
「2人でロバに乗るなんて、ロバがかわいそうだ。」
と言いました。
結局、二人の兄弟はロバを抱えて歩いたのでした。
この兄弟は、なぜ、こういう判断をして行動したのでしょうか?
この寓話から何を私達に教えてくれているのでしょうか?
それは、この兄弟が、
『自分達がどうしたいのか?』という軸を持っていなかったということなのです。
周りや外的環境に振り回わされ、
『自分軸』がなかったとしたら
きっと誰もがこのような兄弟と同じ
判断、行動をとってしまった経験は
きっと、あるのではないのでしょうか。
自分の軸は、自分自身に、「太さ、強さ」を与えてくれます。
人がメンタル的に強くなるには、
『自分軸』を持つことはとても大切なことなのです。
世の中の状況はどんどん変わっていきます。
仕事の環境や家庭環境や考え方もそうです。
「残業してまで仕事を頑張れ」と昨日までいっていたのが
「今月からは残業を減らせ」と急に変わったり、
「今までよかれとやってきたことが部署移動して急にダメと言われたり」、
外的環境は、いつでも変わっていくものです。
寓話にあるこの兄弟のように、
「外的要因」に振り回されて、常に行動が大きく変わるのではなく、
「内的要因」(自分の軸、本当にやりたいこと)に対して、
周りにいかにして適応していくのか?
外側中心の考え方ではなく、
内側中心(自分自身)で、物事を考えて行動できれば、
振り回されることも減ってきます。
『自分軸』を大切にしていく考え方をしている人の方が、
自分軸が無い人よりも、ストレスを感じることは少なくなります。
自分自身を尊重していくことで他人軸ではなく、
自分軸でいきていくことになります。
自分の人生、主体的に自分で決めることしていますか?
自分軸とは自分がどうしたいのか?を
決める根っこになるものですから。
「軸なんてないよ?」
と思っている方、
大丈夫です、軸がない人は一人もいませんので!
明日も良い1日になりますように。